ハチヂレゴケ(Ptychomitrium dentatum (Mitt.) Jaeg.)
ギボウシゴケ科
撮影時期(撮影場所):2012/5/23(佐賀県唐津市)
谷川沿いなどの半日陰地の岩上に塊になって生えます。
茎は高さ1~3cm。
葉は長さ3~4cmで、写真のように乾くと “よりより(長崎のお菓子)” みたいに縮れ、先はすこし尖っています。
雌雄同株。
胞子体は茎の先につき、長さ2~3mmの柄を有します。蒴〈さく〉(胞子体長端部のふくらんだ部分)は円筒形でイソギンチャクの様に口を開いたように見えます。
本州から九州にかけて分布し、中国やベトナムなどにも見られます。
この日は乾燥した天気のいい日でしたが、熱々の岩の上でも元気にしていました。グニグニと葉が縮れているのと、口を開いた胞子体が特徴的。
※ハチヂレゴケの説明は、井上浩 解説『フィールド図鑑 コケ』を参考にしています。
生息域別に紹介してあるのと、用語解説があること、写真が多いので持ち歩いてコケの同定に役立っています。
コケに興味のある方は、手にとって見てください。
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